大切なことはすべてハワイの自然が教えてくれた Vol.1

3年前の今頃。僕はハワイ島に住み、携帯の電波も届かない場所にある約6000坪のオーガニックファームで、パーマカルチャー(持続可能な循環型農業)をしながら生活していた。


ジャングルのような緑の中に入り、自然と対話しながら過ごす毎日。自然と共に生活をしていると、彼らは様々な教えを与えてくれる。



僕自身が学んだこと、感じたことを忘れないために、少しでもその学びをシェアしていくために、自然から教えてもらった人生を豊かにする大切なことを、残していきたいと思う。




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大切なことはすべてハワイの自然が教えてくれた Vol.1


『Dead Headに学ぶ人生学』



(1)


3年前の今頃。毎日、ジャングルのような緑の中に入り、写真の10倍以上の量のデッドヘッドを切っていた。

デッドヘッドとは、一度花を咲かせ、枯れてしまった植物のこと。地球上には、生涯に一輪だけ花を咲かせ、その後は枯れて朽ちる植物が少なくない。


人生にたった一度だけ、たった一輪の花を咲かせるために生きる植物。彼らはどんな思いで一輪の花を咲かせているのだろうか。


そんな限られた命を思うと、人間は恵まれていると思う。人生が輝いている時期を花と例えるならば、人は何度でも、そして、どんな種類の花をも咲かせられる。


さらには、自分の意思次第で、咲かせる花を途中で変えることすらできる。



もし、人生でたった一度しか花を咲かせることができないとしたら、僕はどんな花を咲かせたいだろうか。


あなたはどんな花を咲かせますか?




(2)


デッドヘッドとなった花は、その後静かに横たわり、その生涯の幕を閉じる。しかし、彼らの命の役割はそこで終わりではない。自然界の命の物語はそこから始まる。


デッドヘッドは命の幕を閉じた後、他の植物の近くに枯葉となって横たわる。青々としていた植物が茶色い姿に様変わりし、秋の小道を埋め尽くす景色は日本でもよく見る風景だろう。


茶色く地面に横たわる彼らはただの命の抜け殻ではない。彼らは次に花を咲かせる命を、優しく包んで守っていた。


強すぎる日差しが大地に直接降り注がれると、土の中にいる微生物が死んでしまう。その結果、植物が育ちづらくなる。そこで、枯葉が活躍する。


彼らが土の上に横たわることで自らの身体で日陰を作り、次の命が育つことを助けていた。



デッドヘッドは自分の命を終えた後に、次の命を守るための欠かせない存在となる。そして、さらに時が経つと、今度は彼ら自身が土になり、今度は命を育てる土台となる。


自分の生涯を終えた後も、次の命のために活躍する彼らの命の価値は計り知れない。




自然界では命の循環が当たり前に行われている。人間たちはどうだろうか。自分の命をどう使っているだろうか。命があるとき、そして生涯を終えた後に、誰かを守り、誰かを育てる生き方をしているだろうか。



僕らが生きている命。それは、ご先祖さまから代々、受け継がれてきたものだ。そして、この世に生を受けてから今まで、1日3回という食を通して、数え切れないほどの植物や動物の命を頂いて生きてきた。また、誰かのお世話になることやご恩を受けるという意味では、人との関わり合いの中でも、たくさんの愛(=命)を頂いて今がある。


頂いている命に感謝し、バトンリレーのように、また次の命に繋いでいくこと。それが自然界で行われている命の循環の一部として生きるということ。


自然界の一部であるはずの僕ら人間も、植物たちのように、誰かの命に価値を与える生き方をしていけたのならば、その人生はきっと、幸せに満ちたものになるに違いない。


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