大切なことはすべてハワイの自然が教えてくれた Vol.2

『海へと続く岩道から学ぶ人生学』  

 

 

(1)

 

ハワイ島の西側、コナの町から1時間ほど国道を南に走ったところで車を停める。そこから1時間近く続く荒々しい岩道を抜けると真っ白なキャプテンクックモニュメントがそびえ立つケアラケクアベイに辿り着く。その道中、僕は思わずシャッターを切った。

この写真を見て、何が目に入ってくるだろうか?

 

 

目の前に広がる真っ青な海?

雲一つない真っ青な空?

荒々しく続く岩道?

青々と茂る植物?

辺り一面に実る茶色い豆?

真ん中でポーズをとる小さな僕?

 

 

そのすべてが存在するこの岩道に、僕は人生の縮図を感じた。

 

 

 

(2)

 

真っ青に透き通る理想の海を求めて、僕は下を向きながら黙々と荒々しい岩道を歩いた。岩道を歩くのは簡単なことではない。足下をしっかりと見つめながら、大小様々な岩々を一歩ずつ乗り越えていく。滑らないように。転ばないように。気をつけて。

 

あとどれくらいで海に辿り着けるだろうかと、顔をあげる。さっきよりも少し近づいた真っ青な海に心が躍る。ふと、足を止めてさらに上を見上げた。岩道ばかりを意識して歩いていた時には見えなかった真っ青な空が、自分の上に広がっていた。

 

真っ青な空は、どんなときも、いつも優しく僕を包み込んでくれていた。僕は自分がこんなにも素晴らしいものに気づかずにいたことに驚き、あわてて他にも見えていないものがないか探した。すると、緑の草木だけがあると思っていた岩道の横には、茶色い豆が辺り一面に広がっていたことに気がついた。

 

 

 

(3)

 

目の前に“やるべきこと”や“乗り越えるべき課題”があると、僕らはそれにばかり意識を向けてしまい、他の要素を見えなくなる。いつも真っ青な空が自分を包んでくれていることにも、まわりにたくさんの果実が実っていることにも、気がつくことはない。

 

目の前の課題に集中して、一つひとつを乗り越えていくことは大切だ。理想のゴールに辿り着くためには、欠かすことができない要素だろう。しかし、課題に集中し過ぎるが故に、すでに自分のまわりにある幸せを見落としてしまってはいないだろうか?

 

もちろん、今ある幸せにばかり意識を向けて、目の前の課題を見なくなることも、よいことではない。空にばかり意識を向けて、足下のことがおろそかにすれば、岩につまずき、大怪我をしてしまう。

 

きっと大切なのはバランスなんだと思う。目の前の課題を確実に捉えて乗り越えつつも、今ある幸せもしっかりと感じて、理想へ向けて歩いていく。きっと、そんな生き方が一番いい。

 

 

 

(4)

 

毎日、幸せだけを感じて生きていけるのならば、どれだけ良いだろう。では、岩のない道を歩けば、もっと幸せになるのだろうか? きっと、それも違うと思う。そんな道は、歩いていてもつまらない。きっと僕らは、課題が散在する厳しい道を乗り越えて理想のゴールに辿り着くからこそ、最高の幸せを得られるのだろう。

 

ときに岩につまずき、怪我をしながらでも、そのリスクを抱えて、この道の先はどうなっているんだろうとワクワクしながら、一歩一歩前に進んでいく。前に進み続ければ必ず辿り着ける、理想のゴールを目指して。

 

 

そう考えると、大変な課題と感じる岩ですら、自分の人生を豊かにする大切な要素に思えてくる。人生に越えられない壁は現れない。どんなに険しい岩も、大きな壁も、辛い課題も、必ず乗り越えられる。理想のゴールに辿り着ける。

 

 

岩道を楽しんで歩もう。人生を豊かにしてくれる大切な要素として、楽しんで前に進もう。心の底からそう思えるようになったら、人生はいつも、幸せに満ちたものになるから。

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